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中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
復活できるか否か! さて、仁科さんは「ひろすけ童話」が現代で復活できるかどうか?という 投げかけもしてくれました。パネリストの方々は私を含めて、当然、復活して もらいたいという思いが強いと思います。また、「会場の大多数の人も同じだ」 という印象を持ちました。仁科さんも同じ思いだからこそ、そういう投げかけを したと思うのですが、私は個人的に「むずかしい」と感じています。 よくも悪くも、われわれは戦後民主主義の延長線上を生きています。 当然、「大衆の意識」で生きていて、その結果、「惻隠の情より便利さ、豊かさを取る」 という現象を作り上げてしまいました。 「世の中が悪くなったから、ではまた惻隠の情で・・・」というわけには、 なかなか行かないのです。 けっきょく、家庭、家族、学校、社会組織などが大混乱を引き起こして、 ニッチもサッチも行かなくなった時に初めて「ああ、惻隠の情を持たなければ!」 という思いが生まれ、やがて新しい倫理が生まれることになると思うのです。 大衆とは、そうならないとわからない存在でもあります。 この日本社会が変わらない限り、つまり、われわれが鳥越さんや古田さんのような 考えを捨てない限り、「ひろすけ童話」は真の意味で、つまりテーマに共感する形で 読まれることはないと思われます。われわれが見た目の明るさや体裁で生きている限り、 廣介や未明が描く情や人間の現実を共感できないからです。
by cinniyan
| 2013-08-09 06:30
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