リンク Link
カテゴリ
以前の記事
検索
ファン
ブログジャンル
画像一覧
中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
図書館の大理石の廊下と踊り場を使っての、ネイティブの精霊のカチナ人形の 展示が終わった。これは、福島県のいわき市のインディアンジュエリー、雑貨を 営む「ハミングバード」のお店の方に頼んで人形の写真を飾らせていただいたものだ。 図書館の廊下には、今まではどこかの告知のチラシなどがまばらに 貼ってあるだけだったのだが、大理石のこの空間は美しく、小さなギャラリーとしての 見せ場に出来ると思った。ただ、壁面が大理石なので、なにかフックをつけたりの 重いものの展示は無理だ。けれど、写真などハレパネに貼ったものなら可能だった。 夏休みの期間は、多くの学生が勉強の場としても図書館を利用し、2階にある 学習室への通路として廊下を使う。なので、いっぱい自然からのエネルギーを 感じてほしいと思い、ホピ族、ズニ族に伝わる精霊の人形、カチナを 紹介することにしたのだ。カチナについての説明もパネルで紹介し、みんなに 知ってほしいと思った。カチナは、ずっと昔からネイティブの人々の生活の 中になくてはならない存在で、精霊が、豊かな自然を与えてくれて、作物も育ち、 精神を宿すスピリットとして、人々に大事な知恵を授ける存在として、カチナに 象徴される衣装や仮面を被って精霊になりきって、実際に何日間も踊りを踊るという 儀式は、今だに続いている。この人形たちのユニークなこと!、人形を彫る木は、 コットンウッドという柔らかな木の根を使って、染色も自然素材を使用しているという。 なにしろ、基本の形があるものの、部族によって、作家によって、 それはそれはユニークなカチナの人形には魅惑される。このブログでも、以前、 私の大好きな猪熊弦一郎先生も、3体のカチナを生涯に渡って大事にされていたという 話を書いた。この夏は、カチナの精霊からの自然のスピリットが、図書館に来た人々を 癒し、新しい閃きを与えてくれていたら嬉しい。人間が、人間らしくいるという時に、 目に見えない存在のことも想像し思い描けるということ、そこに豊かな心も 生まれるだろう。短い間ではあったが、図書館に登場したカチナの思い出が、 子どもたちの心にもいくらかでも残っていてくれたらと思う。
by cinniyan
| 2015-10-12 06:30
Powered by nishina sachiko
Copyright © 2007 RakuZan Co. All Rights Reserved. |
ファン申請 |
||