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中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
具合を見たいとおっしゃって、大月市にいらしてくださった。 以前から、座禅に週末は通われたりしているお話を伺っていたので、 最近知った座禅の出来る寺に、お連れしたいと思った。 大月市の初狩という場所の、林道をひたすら車で登る。 道が狭まり、窓から下を見ると、車が落ちてしまいそうに思うほどだ。 人と行き交うこともない狭い道を、車で登っていく。 しばらく進むと、この日はちょうど小雨があがったくらいの日だったので、 草木の地面も梅雨に濡れた本堂の様子が見えてきた。 この寺の名前は、「瑞学院」という。 曹同宗のお寺で、湯河原の吉祥寺が元で、この寺は、昭和53年に、 岐阜県の飛騨高山の合掌造りの農家を移築したものだという。 今は、堂頭はいないけれど、留守を預かるOさんが、迎えてくださる。 龍門と彫られた石碑があり、その橋の下には,以前はほとばしるほどの 水が湧き出ていて、その生活のすべてをこの水でまかなっていたというが、 まっすぐに伸びた杉の木々を、背に、静かな寺が凛として立っていた。 留守まもりのOさんは、実は高野山のお坊さんだという。 宗派は違うが,座禅を極めたいと、この寺での修行を申し入れ、 受け入れられたのだというが、立ち姿も、話の仕方も、おだやかで 美しい。 この寺は、修行僧がここで寝泊まりする、本格的な修行道場なのだという。 石井会長も、すっかり気に入られたご様子だ。 15分ほどであったけれど、座禅をさせていただく。 「ただ座る」ただ、これだけなのだが、この人一人通らない山奥で、 鳥の声を聞きながらの座禅は、経験のない私にとっても、とても特別な ものだった。 座禅をする時に、「半眼」にしてくださいと言われたのだが、その 半眼にして、無になることが、とても難しかった。 瞑想はなれているのだが、大抵、目をつむる。 すると集中出来るのが,半眼にして呼吸だけに集中するのが、とても 難しい。 けれど、とても良かった。 あんな山の中で、たった一人で座る、ただそれだけの世界。 もう一度行ってみたいと思った。
by cinniyan
| 2017-06-12 07:07
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