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中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
長野にある、「イルフ童画館」に行ってきた。
童画館は、童画作家であった武井武雄の作品を収蔵している他に、 モーリスセンダックの作品も国内では一番に収蔵しているのだという。 今年が、フレーベル館が出版してきたキンダーブック創刊90周年に あたるため、武井がキンダーのために描いた絵本作品を展示していたのだ。 武井武雄という人は、明治27年に生まれ、昭和58年まで長生き したが、1Fのブースには、彼が生前に被った王冠姿の写真が飾られていて、 「123才、お誕生日おめでとう!」という幕があったため、 うっかり者の私は、つい、係の人に、「武井さんは、もう123才に なられるんですね!、長生きですね!」と、自然に言葉が出てしまった。 案内の人も、笑って「実際は、違いますけどね」と交わす。 「あ!、そりゃあそうですよね!」などと答えて、自分がなぜ、 武井さんがそんなに生きているはずもないのに、長生きしていると 思ってしまったのか?、を思うと、やはりそれは武井さんの作品が 長生きしている。今の現代においても、なんら古びることもなく、 逆にオリジナルであり、ユーモラスであり、独特のアイデアをいつも 作品に盛り込もうとした人であることが、作品から感じられるので、 そう答えてしまった気がした。 それにしても、、、、あり得ないね(汗) 本自体を宝物とみて、全体をデザインする。装丁への拘り、 布や凝った紙の表紙、中に使う紙質、絵〜トータルの美しい本の 世界が並ぶ。 学芸員の方ともお話したが、今のイラストレーターや絵本作家の 絵は、売れた本のマネを、簡単にする。 それが、ずっと昔の作家や、有名な世界的な作家のものから、 今、ものすごく驚くのは、例えば、2、30代の作家のものを、 すでにまねしながら、堂々としているようなイラストレーターが 出て来ていることだという。 武井武雄は、「自然に子どもの心に触れる絵」を探求し、 「童画」という言葉を生み出した方でもあるという。 生涯、探究心を失わずに、いろんな技法にもチャレンジした。 いつの時代にも、子どもがスマホを持ち、言葉を話せなくなり、 ロボットのお世話になる時代になっても、「童心」を持って 生まれてこない子どもはいないだろう。 武井武雄を見ると、「童心」を持つ心とは、年齢に関係ないな、 大人になっても、「童心」を持つ大人が存在することを思うし、 自分もそうでありたいと思う。
by cinniyan
| 2017-09-11 07:07
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