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中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
この人とは、たぶんずっと年をとってもいっしょにいると 思っていた人が、今では疎遠になっていたり、ひょんなことで、 また再会し、今ではいい友だちになっていたり、本当に 一生が終わる時でないとこの先も、どんな友人たちと一緒に いるかは分からないかもしれない。 先日、灯りの展覧会があるから、観に来ないかと誘ってくださった ご夫妻も、東京に住んでいた時に知り合った方たちだ。 私が山梨に引っ越した後で、また彼らも山梨に住んでいたということが 分かった。 それは突然、私にかけてきてくださった電話。 新聞に載った私の記事を読んで、電話してくださったという。 ちょうどその頃、私が個展をしていたので、その会場で再開。 まさかのお二人共に、再婚されてのご夫婦になっていた。 東京ではギャラリーでよくお会いした方々で、特に奥様には 可愛がっていただいたが、私の個展にお二人で来られた時に、 私が旦那様に対して表現した言葉が、まさしくそうなのと、 今でも覚えられていて、話されたので弱った。 奥様には,本当に親的な感じで面倒をみてくださって、 本当に東京でも良くしていただいたが、それは今でも変わらず、 私の本を揃えられるものは全部購入してくださって、 県立美術館の文学館に揃えてくださったり、新作が出版される毎に、 いつも沢山購入してくださって、他の方にプレゼントしてくださるのだ。 作家としては、何より嬉しいことで、感謝しかない。 そんなこんなで、たまにご一緒してドライブをしたり、 図書館に訪ねて来て下さったり、と、またおつきあいが再開したのだ。 ただ旦那様のほうは、かなり偉くなってしまっていたから、 昔のように好き放題話すというのは、とも思ったが、何も変わらず みんま素のおつきあいの出来るありがたい関係だ。 奥様の夢だったという場所に、家を建てられていて、先日 展覧会の帰りにお寄りした。 庭から四方に山がすっかり見える高台で、素晴らしい!。 美しい青い空の気持ちの良い日で、夕暮れを迎える庭には、 どの木も彼らの思い出と共に、元気に育っていた。 花よりも木々を、彼らは植えていたのだ。 懐かしいヤマブキの黄色の花の横には、小さな野菜を育てていた。 畑に入ってくる猫に、入らないでくださいという注意書きもあって 微笑ましい。お二人の暮らしぶりが過今みれる。 みんなでしゃがみ込んで、雑草についての話。 どの雑草も名前もあり、花も咲かせて可愛らしく、草むしりが 出来ないというような話。 旦那様は実は、農林水産省にいらしたので、それはお詳しい。 知り合いが作られたというよもぎのお饅頭にお茶を飲みながら、 おしゃべりをしていると、美しい夕日が、庭に光の帯を差し込んで来た。 沢山の木々が風にそよいで、最後の夕日に輝いている。 私は、顔では笑っているがお二人のご苦労の日々を思った。 そして、こんな美しい場所で、山を眺めながらの毎日の生活を、心から 楽しみ豊かに暮されていることが、本当に嬉しかった。 今度は、スケッチをしに泊まりに来る約束をして帰る空は、 なにより美しく暮れていった。
by cinniyan
| 2018-04-20 07:44
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