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中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
仁科幸子・作・絵 文溪堂 1999年11月出版 絵本を作る時に、最初に主人公が浮かび、その主人公が動き出した姿が見えると、自然にお話が出来てしまうことが多い。要するに、すでにある彼らの世界に、私が招待されたら、もう出来たと同じで、物語はすべて、天からいただいていると思っている。 実は、不思議な体験や夢から目覚め、その姿や絵本のタイトルまでもが見えて生まれたものもある。それがこの「白い月の笑う夜」だ。 これはたしか、長野から帰る列車に乗っていて、うとうととして、ふと目を覚ました時に、席と席の間をさっそうと、長いブーツを履き、長いコートの裾を翻して歩いて行った狐を見た気がした。「かっこいい!」と思った。これがのちの青狐になる。 そして、それから何日かして、夜中の4時頃にふと目が覚めると、 「何千年かかるところを、一晩でやっただけだよ」の言葉が頭に浮かび、島の周りと巨大な大地の精霊たちが、のしのしと歩くのが見えた。私はベッドサイドに置いた紙に浮かぶままに物語を書いて、朝、ワープロに打ったらこのお話の核が出来ていた。「いい話だぁ!」と自分でなんだか泣けた。 そんな不思議な出来事の後で生まれた本だった。インドでは、狐は神様で、夢でもその後、狐に乗った5色の5人の女神にも会った。そのためか、精霊の絵を描いていた時は、足が地面から浮いたような感覚で、一枚描いてはベッドに倒れ、あまりものも食べられず、また起きて描いて・・・というような神妙な世界の中で描いたので、とても体力的に疲れたのを覚えている。 今ではこの絵本の5匹の狐は、猿橋幼稚園の壁画になって子どもたちに笑顔を与えてくれている。 *あらすじ* 大きな海のまんなかに、ぽつりと、小さな島がありました。島には、赤、青、黒、黄、白の、五色のキツネがすんでいます。キツネたちは、五つの山に分かれ、仲良く暮らしていましたが、たった一つだけ悩みがありました…。
by cinniyan
| 2013-07-04 21:08
| 私の絵本
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