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中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
美しい秋のはじまりに、最高に嬉しい知らせが届いた。 昨年の暮れに出版された、 「星ねこさんのおはなし ちいさな ともだち」 (のら書店)が、第23回「ひろすけ童話賞」を受賞したのだ。 最初、のら書店の編集長、恵良さんからお電話を いただいた時には, ピンと来なくて、きっと何冊かの中の 1点に選ばれたのかなと思った。けれど、よくよくお聞き してみると、その年ごとに、たった1冊だけ選ばれる賞だと お聞きして驚いてしまった!。そして、何日か時間が経った時に、 ことの大きさに心が引き締まった。 浜田広介さんは、日本のアンデルセンと呼ばれ、坪田譲治、 小川未明らと共に、児童文学界の三種の神器と呼ばれる人物で、 特に「泣いた赤おに」が、多くの人に親しまれている。 この賞は、「ひろすけ童話の精神を受け継ぎ、子ども達に やさしさや思いやりの心を育む優れた幼年童話を創作した作家に 贈られるもの」だということで、美大を出て、文学の勉強は していない私が、こんな賞をいただいて、心から嬉しいと同時に、 この賞に恥じない作品を書いていかないと・・・と、神妙な 気持ちになった。不思議なことに、私は何週間か前に、なぜか 「泣いた赤おに」が無性に読みたくなり、絵本を開いていたのだ。 「泣いた赤おに」のお話を読むと、子どもの頃も大人になっても、 読む度に必ず泣けてしまう。そして、自分の中にある美しいものが 呼び起こされる気がするのだ。この物語の世界にある、 自己犠牲や思いやりの心は、現代社会では失われてしまった ようにも思うが、人間がもっとも大事にしなくてはならない ものだろう。特に今の日本は、震災を経験し、いじめが蔓延り、 今後、さらに大きな自然災害を体験するかもしれない日本人にとって、 一番大切な心の部分だと思う。 浜田広介の故郷は山形だ。雪国で子ども時代を過ごした私には、 それが、とても嬉しく感じられた。やはり雪がしんしんと 降り積もる真っ白な空気の中で過ごした体験は、自然に自分の 心の中へと向かう時間を作り上げる気がする。 今回の受賞は、神様から、もっと人々の心に届く、いい本を お書きなさいと、叱咤激励をいただいたようで、今後の作家人生の 多くの力となり、私を支えてくれる核になってくれると思う。 浜田広介さんの精神に恥じないような、作品が創作出来るように、 今後も励みたいと思う。それにしても、豊かな自然に見守られ、 今日も健康で、沢山の良き人々に支えられ、創作活動に打ち込む ことが出来ているからこそだと思って、この場を借りて、多くの 師や友人達に心から感謝したい。もちろん、ご先祖様と、 目に見えない精霊たちにもだ。1編でも、清らかで 命の輝きを増すような物語が書けますように・・・。 すべてに、ありがとう!
by cinniyan
| 2012-10-03 06:00
| 私の絵本
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