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中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
11月2日、前日から山形入りしていた私は、ローカル線に乗って 童話賞の贈呈式のある高畠に向かった。「ひろすけ記念館」は、 浜田広介の故郷、高畠にあるからだ。 あいにくの雨だったが、車窓から見える秋の山が雨に濡れて美しい。 高畠駅では、のら書店から編集長の恵良さん、岩田さん、そして、 今回の選考委員長を務められた矢部美智代さんと合流し、 記念館に向かった。記念館に着くと、雨の中でも池のある 記念館のはそれは美しい。記念館の中も木の風合いを生かした、 とてもいい暖かな空間だ。 晴れた日に、ゆっくり記念館を拝見したいなぁと思う間もなく、 見るからに、温かいお人柄の樋口館長に出迎えられ、次々と 各関係者の方にご紹介される。 贈呈式には、浜田先生のご息女、ご息男さんも同席されていると お聞きし、嬉しいと同時に神妙な気持ちになる。 高畠町の町長さんは、とてもダンディな寒河江町長だ。 報道の方の待つ別室に移り、町長と共に取材を受ける。 式典は100名の方が出席されるとお聞きし、ちょっと緊張した。 私は童話の朗読と、最後には挨拶をすることにもなっているからだ。 どこを読もうか?と悩み、「星ねこさん、みどりの星をみにいく」 と、物語の最後の「春をまつこころ」と決めていたが、100名の そうそうたる方々を前にして、うまく読めるかは自信がない。 それに最後の挨拶だ・・・。普通は紙に前もって何を話すかくらいは 書くのだろうけど、だいたい話したいことは決めていたのと、 その場の空気で思い浮かぶことを話そうと思っていたので、 何も用意はしていなかった。沢山の拍手に迎えられて会場に入ると、 贈呈式が始まった。ここで、とても驚くべき素敵だと思える体験があった。 まず、高畠町の小学生からの読書感想文の発表があり、それがとても 嬉しかった。そして町長はじめ、お祝いのことばを、何人かの方々から いただいたのだが、普通は、意外と堅い形式通りの挨拶が多い中で、 この高畠の方々は違っていた。みんな祝辞の中に、 私の童話の感想を話してくださったのだ。それも何度も読み返して くれたりして、感想を述べてくださっているのだ分かる文章だった。 心が入った祝辞がとても嬉しかった。 これもすべて、この高畠の方がたが、浜田広介という作家を尊敬し、 愛してきたからなのだなぁと感じた。(つづく)
by cinniyan
| 2012-11-30 06:30
| 私の絵本
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