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中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
10月末に、徳間書店から私の新刊「野ねずみポップはお天気はかせ」 が出版される。7月に『クモばんばと ぎんのくつした』が出版された ばかりでまだ間もないが、こうして出版が重なる年もある。 内容や絵は、まるっきり違うので読んで欲しい。 世田谷に住んでいた時に、住まいの近くに世田谷図書館が出来た。 小さなカフェもあって、どれだけ通ったかしれない。小綺麗な図書館で、 家庭菜園などの畑を抜けて、気分転換にぶらっと出かけるにはもってこいの 距離感だった。その頃に、ずらっと並んだイギリスの詩人の詩集を借りて、 徳間書店のマークのついた背表紙を見つけるのは、とても楽しみだった。 あの頃、徳間の扉を開いてこちらを覗くクマさんのマークの本は、 ほとんど借りて読んだと思う。もちろん、それから気に入ったものは購入した。 徳間の読み物は、翻訳本が多いせいか、海外文学が好きだった私には、 ぴっと来たのかもしれない。なので、この本を編集している編集者の方と 仕事をしたいという思いは、募った。 そこで徳間に電話をして、最初に仕事が出来た編集の方は、今は亡き 米田佳代子さんだった。以前のブログにも書いたが、米田さんは、 スマトラ沖の津波で亡くなり、一緒に薦めていた絵本『そよそよさん』 はその後、今回の本をご一緒した上村令さんが引き継いでくださり、 出版された。上村さんと米田さんが、前の出版社から独立、今の徳間の 児童書部門を作られた、名物編集長だった。 そして、後になり私が憧れていた 本を編集されていたのが、上村さんだと分かり、私はちょっと緊張していた。 『野ねずみポップは〜』は、2011年の3月の時点で、 物語はほぼ出来ていて、これから詰めに入るという時だった。けれど、 東北の震災があり、台風で大雨が舞台になるこの本を出版するには、 ちょっと私も気分がのらず、少し暖めようということになった。 そうこうしながら、実際に本格的に進めだしたのは、去年に入ってから。 そんな訳で、野ねずみポップとコーンのお話は、やっと形になった。 最初は、もっとポップコーンを食べるシーンとかが長くて、ポップと コーンという野ねずみの名前にこだわりがあったのだが、進めるうちに そのシーンは削られた。あまり色を使わず、1色か2色でいこう!と 言っていたのも、ぎりぎりになって上村さんが、1色、4色の交互にしよう と急に方針も変わった。本というのは、本当におもしろいものだと思う。 計画があってないようなことになる。 だから、私は本自体が、自分はこういう本になりたいよ!と 向こうの世界で決めているように感じる。 天国の米田さんにも読んでもらいたい、彼女はなんて言ってくれるだろう?
by cinniyan
| 2013-10-18 06:30
| 私の絵本
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