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中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
![]() ![]() ![]() 友人から、届いたパッケージがとても美しい鳥のパターンが描かれていて、思わず 見入ると、そこに描かれていたのは、「ヤツガシラ」という貴重な鳥の絵だった。 その絵を見た時に、私はいっきに、世田谷の桜新町に住んでいた頃を思い出した。 私は、この鳥を放し飼いの中、餌をあげたことがあるのだ。 実は、桜新町にあるペットショップのおじさんは、それこそ動物好きの鳥好き。 オカメインコの雛は、2回ほどこのお店で予約し、丈夫な子どもを頼んだこともある。 一見、春先に生まれる小鳥の雛を求めることが一般的かもしれないが、私が そこのペットショップのおじさんが言うには、冬に生まれて、寒い時期を乗り越えた 個体が一番強いということだった。 なので、今うちにいるオカメインコのぴーちゃんも、冬生まれだ。 私の絵本によく赤リスが登場するが、実はその赤リスも、そこのペットショップに 飼われていて、よく店先の柱につながれて、くるんくるんと宙返りをしていた。 私は赤りすが、こんなに赤い色なんだということを、その店を通るたびに赤リスを 観察していたので驚いていた。それは美しく、どうにか飼えないものかと頭を 悩ませたこともあった。おじさんは、カゴに赤リスを閉じ込めるということはしなかった。 今も赤リスをペットショップで見かけるが、あんなに赤いしっぽを持った赤リスに であったことはない。おじさんは、さっぱり売る気があるのかないのか分からない ような感じで、不思議な動物をたびたび見かけた。 会社に行く道にその店はあったので、ふと帰り道に店に入ると、店には誰もいなくて おじさんもいなかった。それで私は店の奥へと歩いていくと、木で出来た、日本の 野鳥を飼う時のようなカゴに、見慣れぬ鳥が入っていた。体も大きい。 30センチもあるように見えた。そして驚いたのは、頭の冠の羽飾りだった。 何枚かの扇子が開いているような奇妙な形で、茶色に黒い模様だった。 そして黒い色のくちばしの形に驚いた。その細さと行ったら、3ミリくらいに 見えるように長くカーブを描いて伸びていた。 私がじっと見ていると、おじさんが帰ってきて、この鳥は、「ヤツガシラ」と言って、 面白い鳥なんだという。部屋のドアを閉めると、鳥をカゴの外に、すると、 ヤツガシラは飛んだのだけど、それは普通の鳥が飛んだ、、、という表現には当たらず、 まるで蝶が舞うように、羽を丸く旋回させながら、それは優雅に ふわりふわりと舞ったのだ! 私が感動していると、この餌を投げてごらんと、 もうどんな餌だったか忘れたけれど、餌をくれた。それで、ポーンと空中に投げると、 鳥は、空中でその餌をキャッチして食べたのだ。ああ、このくちばしは、 こんなふうにして、虫とかを空中でキャッチして食べている鳥なんだ!と思った。 ヤツガシラについていた値段は、かなり高かったのを覚えているが、数ヶ月して 店に行った時には、その鳥かごはなかった。私は、おじさんが家で飼っているんでは ないかと思った。なぜなら、おじさんがヤツガシラに接する時の、それはそれは 嬉しそうな顔が頭にこびりついていたからだ。この鳥は、イスラエルの国鳥に選ばれ ているらしいが、ユダヤ教においては、避けるべき不浄な鳥とも言われているという。 昭和天皇ご存命の時に、皇居にこの鳥が飛来したことがあり、観察するのに双眼鏡を 持ってくるように侍従の方に申し付けたという話が残っているようだ。 どちらにしても、あの不思議なヤツガシラとの対面は、 不思議な面白い思い出として残っている。
by cinniyan
| 2014-06-06 06:30
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