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中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
一昨年、私が「ひろすけ童話賞」を受賞したのをきっかけに、その後からひろすけ 記念館で開催されている「ひろすけ童話賞」の感想画のコンクールに応募するために、 いろんな小学校に指導に行ったり、自分の家に子どもたちを呼んで、描かせたりしている。 おかげで、上位の賞をいただく作品も増えて、ここ数年は、子どもたちも学校も、 みんなで盛り上がっている。山中湖の小学校では、「りゅうの目の涙」、私の自宅では、 「泣いた赤おに」の物語の感想画を描いてもらった。「りゅうの目の涙」のお話は、 今年の子どもたちの描く龍のうろことか、涙とか、とても細かくて丁寧に描く子どもが多く、 見ていて楽しかった。龍が流した涙は、歓びの涙だ。その涙が川になり海のように 最後にはなってしまうほど龍は泣いた。そのシーンがとても心に残るようだ。 そして龍は、その涙で出来た海に浮かぶ船になって、村に帰ってくることになる。 泣いた赤おにの物語は、今年は、青鬼が赤鬼に手紙を書いて出て行ってしまうところを 描いた子どもがいた。青鬼のこういう姿に焦点を当てて描いた絵は、めずらしいと思う。 それに、赤鬼が青鬼の家のドアにもたれて泣いている姿を後ろから捉えたもの面白いと思う。 みんな、すっかり物語の世界に入って元気に描いてくれた。この「泣いた赤おに」の話は、 考えれば考えるほどいろいろと現代社会の問題ともリンクするものがある。 「思いやり」とか「自己犠牲」とか、、、。もともと、赤鬼は、鬼なのであって、 人間ではない。ところが、赤鬼は人間と仲良くなりたいのだ。住み分けていたら平和に 暮していたのを、赤鬼が人間とつき合いたいとなったところで、そうして上げたいと思った 青鬼が嘘のケンカをしてみせて、自分が悪者になり、赤鬼は人間を助けたいい鬼として、 人間との付き合いが出来るようになる。(物語ではこの後の青鬼の行動が重要なのだけど) という部分だけとってみても、これは地球に住まう人種の話とも重なるように思う。 種族の違うものたちが仲良くして一緒に暮らすという世界において、一番重要なのは、 きっとお互いを尊重して、入り込みすぎない配慮も必要だと思う。 ちょっと理解出来たくらいで、相手を全部分かったと思うのは到底不可能だ。 お互いにとって、一番大事なのは何なのか?どうしたら、多様性の中で 一緒に生きていけるのか?子どもたちの絵を見ながら、そんなことも思った。
by cinniyan
| 2015-11-09 11:46
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