リンク Link
カテゴリ
以前の記事
検索
ファン
ブログジャンル
画像一覧
中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
リオ五輪が開幕した。(日本時間6日) 私はいつも、オリンピックの開会式の演出を本当に楽しみにしていて、 アーティストの力が存分に発揮されるこの時間を、わくわくしながら 待っている。 それは、アート的な演出の「美」の部分での関心も大きいのだが、 はたしてブラジルが、どんな演出をしてくるのか?、今回のテーマを どこに持って来るか?という視点は、その国の特色を出しているので、 とても注目していた。 監督は、全体を表す言葉というなら、「クール」だと表現されていた。 このクールの意味は? 正直、今のブラジルの政治の混乱の中、このオリンピックにお金をかける こと事態に反対の声もあり、前代未聞の開会宣言をするのが、現職の 大統領ではなく代行のデメル氏で、ブーイングが起きるという事態を 見ても、どんなに混乱しているかは容易に分かる。 そんな中での開幕、果たして演出の監督の思うように表現出来たのか? という不安を当初私は持っていた。 今現在は、かつてなかったほどのテロの脅威に世界中が囲まれて、 ぴりぴりとした雰囲気と警護の人々はさぞ大変だろうと思っているが、 そんな暗闇を一気に忘れさせてくれる笑顔に満ちた美しい開幕と、 そこに集う世界中の人々の多様性に、心から素晴らしいと 感じながら観ていた。 最初の挨拶の中で登場した「難民オリンピックチーム」という言葉と 共に映し出されたチームの人々が映った時、驚きなぜか涙が溢れた。 この人たちは、帰る場所がないのだ。 その中でも、自分の表現を忘れず力の限り参加することで、自分の 命の意味を確かめることと思った。 そして、IOCから新たに儲けられた、「五輪名誉賞」の受賞者として 登場したケニアのプチョゲ・ケイト氏の言葉の中にも、大事なものが 沢山含まれていて感動した。 「~私は何も持たずにこの世に生まれ、何も持たずにいなくなります。 神様は偉大です。教育によって、教育を通して、未来の人類を教育で 育てていくのです。」 という部分だ。彼は引退後、子どもたちの教育に力を注いでいて、 そこの子どもたちも登場したが、日本ではもう見ることも出来ないような アフリカの土の道の続く大地で、彼らは暮らし走っている。 オリンピック開催日が、日本の広島に原爆が落とされた日と重なったのも 天の配慮なのだろうか? この開会式の監督を務めたフェルナンド・メイレレスさんは、当初 IOCに原爆投下の時間に黙祷を捧げたいと話していたようだが、それは 却下され、でも、平和へのメッセージをどうしても式典に盛り込みたいと、 いかにも日本を連想させる白地に赤の衣装、ダンスで、平和へのメッセージ を表現してくれた。 日本選手団も、ブラジルに100万人いる日系移民の方への気持ちを 表して登場し、日の丸とブラジル国旗の2枚を持って振っている姿に 目頭が熱くなった。 この時代、、、本当にもうこの先、テロや自然界からの復讐の恐怖で 安心出来る平和な生活を続けることの難しさを痛感する現代。 こうやって、遥か彼方の地に集結した世界中の選手団を観ていると、 やはりこの地球に暮らす、肌の色の違った人々は、みんな一つ! この青い星に暮らす同じ人間、命なのだと心に迫る。 今,私の住む田舎でも夏祭りが開かれ、阿波踊りや花火や、楽しい 催しが各地で展開されている。 こんな時間が永遠に続くよう、オリンピックというものが、 心を新たにするものであってほしいと思った。 なにしろ開幕した。最後の最後まで何事もなく安全に行われるよう 祈りたい。
by cinniyan
| 2016-08-12 08:50
Powered by nishina sachiko
Copyright © 2007 RakuZan Co. All Rights Reserved. |
ファン申請 |
||