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中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
フレーベル館から出版されている「しろいねずみとくろいねずみのシリーズ、4冊が、 同時に中国で翻訳された。 このシリーズは、台湾、韓国でもすでに翻訳されて重版も重ねているものなのだが、 中国での翻訳本は、ソフトカバーの仕上げだったが、印刷はとても美しく、中に使用して いる紙質も、日本でのものに近い仕上がりだった。 前に台湾で翻訳された時には、冬の「しろいこうま」の1冊だけが翻訳されないと いうこともあった。 その理由が、台湾ではほとんど雪が降らないので、子どもたちが雪を知らない~と いう理由だった。 この理由に、私は疑問を持ったものだ。 先日、亡くなられた世界的グラフィックデザイナーでもあり、「うさこちゃん」シリーズで 有名なディックブルーナが、絵本について、「子どもたちにイマジネーションを育てるもの」 という思いで創作していたことが伝えられていたが、子どもの時に読んだ、ロシアの民話、 アフリカの民話、、、写真で見たことも行ったこともない国の物語に、想像力を 膨らましたものだった。 砂漠の熱さもひもじさも知らない。ジャングルの夜の満点の星の美しさや、野生動物 の姿も知らなかった、、、けれど、物語の中で自分なりにその状況を想像し、 自由に物語の世界の中で遊んだものだ。 だから、雪の降らない国だから、その1冊が翻訳から外されたというのは、 どういうことなのだろう?と思った。 他の3冊と比べて、質が落ちていただろうか?、など考えたことがあったが、 私にとっては今でもとても好きな雪の中で、物語の力を信じる白いネズミの話だ。 中国では、少しだけ雪が降るようで、ただ西側は砂漠だし、雪に親しんでいると いうことは少ないのだろう。 絵本の中で、雪というものの世界に誘ってくれたら嬉しいと思う。
by cinniyan
| 2017-03-01 11:41
| 私の絵本
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