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中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
送られてきた。 私が、観に行きたいといいながら、無理だろうと察してくださって、 絵本の配達の途中で展覧会が開かれている笛吹のスコレーセンターに 寄って買ってきてくださったのだ。 東京での展覧会も多く、山梨県立美術館でも開けれているが、 今回は、スコレーセンター30周年の記念事業としての展覧会だ。 テレビでよく宣伝をしていたので、この絵を見たときから、 なんだか凄い絵だ!と惹かれていたのだが、画集に挟まれていた 長谷川さんのカードにも、「まあ、すごい絵ですが!」と言葉が添えて あった。 半田強さんは、驚いたことに山梨の東八代郡のご出身で、 長谷川さんと同級生。長谷川さんとは、もう何十年のおつきあいに なるというのだから、驚きだ。 久しぶりに、お二人でお会いする約束を、この先にされているようなので、 また、その時のお話をまた伺いたい。 半田さんは、その後、埼玉に住まれたりまた甲府に戻られている。 ヨーローッパを旅したり、国画会に属していらっしゃるが、国展で受賞されたり、 面白いのは、ギリシャ美術賞展で佳作賞を獲られている。 私が感じた、生命の根源的なエネルギーの表現の感覚と、ギリシャという 神々が生まれたあの国の感覚が、とても合っているなと感じた。 中でも,一番最初に惹かれた絵は、「鬼のすみか」という絵だ。 なんと、この絵の下の部分などに、小鳥や動物が沢山描かれているのだ。 *メジロ・トラツグミ・キバシリ・ニホンザル・クマネズミ・ハツカネズミ・シマリス・ トカゲ・トノサマガエル・ヒキガエル・ニホンアマガエル・イシガメ・アゲハ蝶・ キチョウ・ショウジョウトンボ・カマキリ・ケラ・ハス・しなの木・イヌダテ・ オオイヌタデ・ミゾソバ・オミナエシ・ウメモドキといった具合だ。 私は、ルネッサンスの画家、ラファエルを思い出した。 彼の宗教画にも、画面のどこかにとても小さな可憐な草花などが 描かれていて、作者の心のやさしさが垣間みれ、「鬼のすみか」と題しながら、 こんなに小さな生命への慈しみの心を現しているところが、 鬼って、いったいどんな?という、鬼の正体への想像も膨らむ。 私は長谷川さんとメールしながら、 「彼はとても芸術家として若いし、今後が楽しみですね。カンディンキンスキーも、 あの有名になった画風は、70才を越えて習得されたんですよね!」 と書いたら、 「若い?、半田さん、私の同級生です!!! でもたしかに若いですね。ものすごく共謀罪や安保法制に怒っていました。 さらに絵を描く人に共通してある「挑戦」していく気持ちがですね。すごくある! 若い」という返信が。 それにしても、長谷川さんのご人脈の本物さには、驚いてしまう。 ゆめやの会員の方だけに発行されている「HAHATAMA」を読まれたら、 ええ!!というような方との繋がりもある。 誠実にがんばって生きてきた方たちは、やはり、どこかで繋がっていくのだ。 前に長谷川さんは「絵本を好きな人は必ずどこかで繋がりますよ」と話されていた。 このところ、葛飾北斎の番組を続けて観ていると、彼の死ぬまで学び、 挑戦していった情熱が伝わって、すごい人だと改めて思っていた。 90才を越えてまだ、縁側で泣いているから娘が訪ねると、 「俺は絵がヘタだ。まだ猫一匹、ろくに描けやしない。あと、神様が10年、 いや、5年でいいから命をくれたら、俺は一人前の絵師になってみせる」 というようなことを話していたのを知って、心打たれた。 なにか、そんな情熱が溢れていて、半田さんとも似ていると思った。 本物を観るのが一番なので、お時間のある方は、 ぜひ展覧会を観に行かれて欲しい。
by cinniyan
| 2017-09-25 07:07
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