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中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
先日町を歩くと、風の強い日だったので、もう落ち葉がどっさりと 風に舞って固まっていて、その美しい色に足を止めて見入ってしまった。 子どもの頃、国の祝日の日になると、父はよく日の丸の国旗を 玄関先に飾っていて、その日がどんな日であるか?を、子どもたちに 訪ねた。 日の丸の旗を飾る風習は、日に日に薄れて、もう祝日だからと いって、玄関先に旗を出している家も少ないが、それでも思い出すと、 父は今だに、旗を飾っている時がある。 「文化の日」、連日テレビで報道されている事件がおぞましく、 今日くらいはテレビや新聞やネットでも、文化的な話が沢山溢れて いたらいいなと思うが、、、。 そんなことを思いながら、ふと廊下を歩くと、以前、いただいた 新川和江さんの「わたしを束ねないで」という詩集が目に入った。 このタイトルだけを見ても、この女性の心象がよく現れていると 思うが、手に取ると、しおりが挟まれていて、そこにあった 詩集の題名が、「ひとに手紙を・・・」 ***************** ひとに手紙を・・・ 人に手紙を書こうとして 書きなずんでいると 火を慕ってか クサカゲロウがはいってきて 白いびんせんの上に とまる うつくしい哀しみのような みどり色の そのうすい翅(はね) ああ わたしが告げたい思いも そのようなもの なのだけれど クサカゲロウは文字にはなってくれず いよいよ翅を透きとおらせて ふるわせて・・・ 小さいいのちと 大きないのちが ひっそりと息づいている 晩夏の夜 *************** このいっぺんの詩を読むだけでも、この時代の女性たちの 細やかな感性を感じられて、心にすっと、それこそ薄緑色の カゲロウの翅のようなベールがなびく。 今朝見上げた雲は、それは美しい天使の羽のようなふわふわな 雲が真っ青な空に浮かんでいた。 今日から1か月は、次の絵童話のための本番の絵に集中期間になる。 心を、毎日この美しい空のように澄ませて、描きたい。
by cinniyan
| 2017-11-03 07:07
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