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中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
私は、玄関先や庭のふちに、ルーと呼ばれるハーブを植えている。
これは魔除けにもなるし、一番の目的は、アゲハ蝶のイモムシが、 好んでこのハーブにやってくるからだ。 他にも、紫色の花をつける、名前がなんか気の毒だが、ブットレアと いう木も植えている。 この木は、蝶の木とも呼ばれて、様々な種類の蝶がやって来るので、 それは見ていて楽しい。 私と虫との関係は、こんな風に虫取り網を持って、林に蝶を見つけに行った 、蝶との関係が一番に深かった気がする。 他にも、会津の鶴ヶ城の掘りに、男の子たちとザリガニ取りに行ったりもした。 今の時代の中で、子どもたちがどのくらい、本物の虫と出会い、 それを遊びにまでしているかは良くわからないが、昔の子どもの 遊び仲間として、虫が存在していたのは間違いない。 先日、「虫と遊ぶ 虫の方言誌」という本に出会った。 日本全国で、こんなにも一ぴきの虫の呼び名が違うのか?と 面白いくらい、呼び名が違っている。 虫を使っての遊びなども紹介されているが、ケラという虫の 遊びと方言も、とても面白かった。 私は、ケラという虫をたぶん、見たことはあるけど、触ったことはない。 ケラは、とてもユニークな虫で、手に持ってこの虫に呼びかける 遊びがあったのだという。 ケラの遊びは、柔らかい腹を掴まれたケラが、苦し紛れに、前脚を 広げるのを見て、人間の問いに答えているように見えることから、 この遊びが出来たようだ。 『ケラ ケラ お年なんぼ』(北海道室蘭市) 『ケラさん ケラさん 年なんぼ』(北海道旭川市) 『ケロ ケロ ○○さんの鼻毛なんぼたーげ』(宮城県志田郡) 『おまえの頭は どのくらい』(岡山県阿哲郡) 『ケラさん ケラさん どれだけでかい』(茨木県稲敷郡) これらは、ケラが大きさを示すと考えたものだが、 『ケラさん ケラさん おまえのおいえは どればーぞ おまえのおちゃわん どればーぞ』(高知県) など、子どもたちが、ケラを指に挟んで、こんな遊びをしている 風景が目に見えるようだ。 情報に溢れた今、情報を選択するのも人間だし、その得た情報から 何かを生み出すことが大事だ。 それには、想像力が欠かせない。 ケラの遊び一つとっても、昔の子どもたちの想像力がフル回転して いたことは確かだ。 今の私たちは、野の草ひとつとっても、そこから何かの遊びを生み出すことが 出来るかな?
by cinniyan
| 2018-07-04 07:44
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