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中文翻訳編集:黄淑菁
英文翻訳:白須康子 英文翻訳:伊藤菜月妓 英文翻訳:坂元一枝 (2010.4月起) |
児童書の出版社、「のら書店」が、四十周年を迎えられて、
その記念に発行された『バトラーさんの贈りもの』が送られて来た。 のら書店を作られたのは、恵良恭子さんと磯野誠子さんという 編集者のお二人だ。 当時、あかね書房で児童書の編集者をされていたお二人だが、 のら書店の礎をきづいた『クシュラの奇跡』(ドロシー・バトラー 著/百々佑利)を出版するために独立し、のら書店を立ち上げたのだ。 クシュラは重度の障害を負った女の子が、生後4ヶ月から3歳まで の間に140冊の絵本と共に育った貴重な体験が書かれた本だ。 絵本の力が、こんなにもあるのだということを、改めて実感出来る ほど、ドロシーは絵本を通して目覚めていったのだ。 四十周年を機に、『クシュラの奇跡』の著者の生い立ちと、 日本で本が刊行された創業当時のことを、訳者の百々さんが著して くれたのだという。 のら書店の丁寧な本作りは、だいたい一年に3冊程度の出版形式 をみても分かるが、そんな風な本作りをされている出版社は、もう あまり残っていないのではないか?、と思うような素晴らしい出版社だ。 私は、幸運なことに「ひろすけ童話賞」を受賞させていただいた、 『星ねこさんのおはなし〜ちいさなともだち』と、 『雨の日のせんたくやさん』の絵童話を2冊出版させていただいている。 編集者の恵良恭子さんの本作りは、それは丁寧で原稿のやり取りに、 それは何度も時間をかけて作り上げた本で、児童書という聖域のような 世界へ踏み込む心意気のようなものを、深く学ばさせていただいたと 思う。 数年前に恵良さんと磯野さんは退かれて、現在では、岩田有紀子さん が社長で、編集は佐藤友紀子さんに任されているが、お二人とも恵良さん と磯野さんとご一緒にずっと仕事をされてきた方たちで、お二人の意志を しっかり受け継いで素晴らしいお仕事をされている。 私も何度もお会いしているが、笑顔の絶えない明るい方達で、 この先がとても楽しみだ。 それにしても、少子化が進み、紙媒体の本の売れ行きは難しくなって いる世の中で、40年児童書出版社が生き残ってきたのは、本当に 大変なことだと思うが、一冊を丁寧に作りほとんどの本が重版している。 子どもへの愛、子どもの本への情熱があルからこそ、 こうしてのら書店は生き続けていると思う。 「一冊一冊に心をこめて本をお届けしたい」っと、 ご挨拶文の最後に書かれていた。 世界中の子どもたちの心が、どんどん大変な今、ますます、 のら書店の本が、子どもたちに生きる勇気や喜びを与え続けていって 欲しいと願う。 「本当に、創業四十周年おめでとうございます」 仁科幸子
by cinniyan
| 2022-05-15 00:44
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